どもど~も(*´ω`)/

今回は日本一周の際に立ち寄った旭浜に展開していたトーチカ群です。
1943年5月、アリューシャン列島のアッツ島が玉砕し、北太平洋の第一線は千島、樺太、北海道本島となりました。
連合軍の侵攻予想として、アリューシャン列島や千島をスルーし直接北海道本島への上陸の可能性が高いとの判断から、北海道太平洋岸に広くトーチカをはじめ塹壕や戦車壕、地下坑道を構築しました。

結局、実戦で使用されることもなく、戦後は放置されるがままの状態が続き、海岸侵食によって倒壊寸前のものや、すっかり埋没しているものがほとんどです。

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これは比較的程度がいい物件です。もともとは段丘にあったものでしょうが、海岸侵食がそこまで迫ってきています。
近い将来には水没してしまうのでしょう・・・。


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砲口部とトーチカ内部です。


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コンクリ内部の鉄筋からの錆でしょうか。
かなり気持ち悪いことになってますね・・・

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半分ほど埋まっているトーチカ。
中には入れません。


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一定の間隔で構築されているのがわかります。数は相当なもの。
ひとつひとつ見ていこうかと思いましたが、めんどくさいのでやめました。
歩きにくいんですよねぇ。この砂利浜。


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この日の天候もありますが、これらの遺構を見ていると妙に寂しくなります。
訪れる人もすくない静かなこの浜も、戦時中は緊張感漂う最重要地点だったわけです。

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打ち付ける波が寂寥感を倍増させるんですねぇ。
まさに特火点としての防御陣地を今も目の当たりにすることができる貴重な軍事遺産。
何ともいえない物悲しさを感じることができる場所です。

2008年8月 訪問