どもど~も(*´ω`)/
今回は2007年に訪れた和歌山県の白崎海岸に残る軍事遺産の様子です。
白崎海岸は白い石灰の岩石が織り成す独特な海岸地形で、その白さと海の青さが目に鮮やかな美しい場所です。
そんな美しい場所ですから観光客も多く、付近にはキャンプ場やダイビングショップなどもあり、夏ともなれば大勢のキャンパーがやってくるようです。
しかし周囲に点在する違和感あり過ぎなトンネルや、塞がれた横穴壕に興味を抱く人は少ないようです。
ここはかつて回天と呼ばれた人間魚雷の発進基地があった場所だったのです。
そんな美しい場所ですから観光客も多く、付近にはキャンプ場やダイビングショップなどもあり、夏ともなれば大勢のキャンパーがやってくるようです。
しかし周囲に点在する違和感あり過ぎなトンネルや、塞がれた横穴壕に興味を抱く人は少ないようです。
ここはかつて回天と呼ばれた人間魚雷の発進基地があった場所だったのです。
広い駐車場の奥にはバンガローが並んでいます。
軒先にはバーベキューを楽しむ家族連れの姿もあり、特攻基地だったということを感じさせない明るい雰囲気に包まれています。
ちなみに写真右側の岸壁には錆が流れ出た形跡が見られます。どうやら中腹になにかしらの施設があったようです。
軒先にはバーベキューを楽しむ家族連れの姿もあり、特攻基地だったということを感じさせない明るい雰囲気に包まれています。
ちなみに写真右側の岸壁には錆が流れ出た形跡が見られます。どうやら中腹になにかしらの施設があったようです。
駐車場に立つと周囲をこのような岩石に囲まれ、軽い圧迫感のような感じを受けます。
写真ではうまく撮影できませんでしたが、真っ白な地質がまるで氷山のように見えてきます。
写真ではうまく撮影できませんでしたが、真っ白な地質がまるで氷山のように見えてきます。
その岩場を注意深く見れば、明らかに後々に塞がれた横穴壕がいくつかあります。
軍事関連のような気もしますが、この場所は石灰の採掘も行われていたため一概に基地施設だと断定できません。
軍事関連のような気もしますが、この場所は石灰の採掘も行われていたため一概に基地施設だと断定できません。
ひときわ巨大なトンネルがあります。これが白崎基地の跡のようです。
このトンネルは今も道路として使用されており、白崎海岸へ至る場合にはここを通過することになります。
このトンネルは今も道路として使用されており、白崎海岸へ至る場合にはここを通過することになります。
内部はこんな感じです。照明がありませんが入り口と出口以外にも横穴があり陽が差し込んでくるので意外と明るいです。
手掘りチックなので違和感を感じますが、これも知らなければ何気なく通過してしまうのではないでしょうか。
手掘りチックなので違和感を感じますが、これも知らなければ何気なく通過してしまうのではないでしょうか。
トンネルの壁部とトンネル内部にある壕です。連絡壕ほどの大きさといったところ。
回天を格納するにはちょいと小さすぎるのでもしかしたら備品庫とかそんなあたりでしょうか。
回天を格納するにはちょいと小さすぎるのでもしかしたら備品庫とかそんなあたりでしょうか。
トンネルの外側にはこのような部品が残っていました。
結構な規模の施設のようですが、設置されている説明看板は一個だけ。
そして書かれている説明もこのような簡単な内容に留まっています。
結構な規模の施設のようですが、設置されている説明看板は一個だけ。
そして書かれている説明もこのような簡単な内容に留まっています。
人間魚雷 『回天』 基地跡
太平洋戦争の終わりごろ、ここ白崎に人間魚雷 『回天』 の出撃基地(22突撃隊、由良白崎基地)が設営されました。
紀伊水道へ侵攻してくる連合軍の船舶を攻撃するため、爆薬を充填した一人乗り潜水艇を操縦する特攻隊員(第16回天隊)が配属されていましたが、回天の配備が遅れ出撃することなく終戦となりました。
基地を作ったは回天が無く、実際に特攻に使われることはなかったようです。
せっかくなのでもう少し回天について説明があればいいんですがねぇ・・・。
というわけで回天について簡単に追記しときます。
回天とは日本が誇った世界最高品質である九三式魚雷を有人式に改造したもので、呉海軍工廠で秘密裏に製造されていました。
潜水艦に搭載された回天は一度出撃すれば二度と帰還することができない絶対死が前提で、平均年齢20歳という若い隊員たちは回天もろとも敵艦に突入して散っていきました。
ちなみに陸海軍合わせて数々の特攻兵器が開発されましたが、この回天は連合軍に最も怖れられた兵器で、戦果も数多く報告されています。
基地の対面にある岩肌にも横穴が掘られています。
どうやらこちらは石灰採掘の跡のようです。実に紛らわしい・・・。
この岩場の周囲を歩いてみると、色々と遺構らしきものがありました。
ただし基地の痕跡なのか採掘の跡なのかは判断が難しいです。
どうやらこちらは石灰採掘の跡のようです。実に紛らわしい・・・。
この岩場の周囲を歩いてみると、色々と遺構らしきものがありました。
ただし基地の痕跡なのか採掘の跡なのかは判断が難しいです。
半地下になった空間の入り口です。
この物々しい鉄格子がそれっぽいですが、軍事遺産で間違いないと断言できないところがむず痒いです。
この物々しい鉄格子がそれっぽいですが、軍事遺産で間違いないと断言できないところがむず痒いです。
鉄格子から手を伸ばしカメラを入れればこんな感じです。
排水路があります。やっぱりただの採掘跡かなぁ。
排水路があります。やっぱりただの採掘跡かなぁ。
地下壕は奥までしっかりとコンクリで補強されています。
う~ん。やっぱり違うかなぁ。わからん。
護岸の堤防は結構な古さを感じます。
また岩場の高い位置にはコンクリの土台がありました。
もう少し戦争が長引いていれば、この白く美しい海から出撃していったんですね。
以上、白崎海岸の回天基地跡でした。
コメント