♪貴様と俺とは~同期の桜ぁ~同じ兵学校の~庭に咲くぅ~♪

日本の軍歌の中で最もポピュラーな曲であろう 『同期の桜』
その中で歌われた兵学校跡地にやってきました。

現在は海上自衛隊の第一術科学校として自衛官の育成を行う教育訓練機関で、一般にも施設の一部ですが見学することができるようになっています。
憧れの海軍兵学校ということで、否が応にも高まる興奮を抑えつつの見学となりましたが、由緒ある建物の写真を撮ることに夢中で、せっかくの説明もあまり聞けずじまいで見学が終了しました。
う~。見学時間が足りない。またリベンジしなければ・・・。

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こちらが赤レンガと呼ばれる旧海軍兵学校東生徒館。
江田島のシンボルと言える美しい建物で、周辺には荘厳な雰囲気さえ漂っています。
明治26年に建築され、そして平成4年に大改修が行われ、ご覧のとおりまるで新築のような輝きを放っています。


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玄関にドアがないんですね。大開放いらっしゃいませ状態です。
物騒な感じがしますが実はこの建物を艦船に見立て、風や雨といった自然の猛威に対し常日頃から訓練をするためなんだそうです。
さっすが海軍兵学校ですねぇ。そんな発想なかなか出ないですよねぇ。


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ホント素晴らしい建物なので、たくさん写真を掲載しましょう。


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右側に写っている小さなレンガ造りの建物はトイレだそうです。
海軍のトイレがどんなんなのか興味深いですが今は使用できないそうです。


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そしてこのアングル。
ここへ見学に来たなら多くの人は思わずシャッターをきってしまう場所です。
映画とかドラマでもよく使用される廊下ですねぇ。


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壁面のレンガです。
明治26年なんて月日がウッソみたいに新品みたくピッカピカ。
建設の際にイギリスからひとつひとつ丁寧に紙で包まれて運ばれてきたレンガなんだとか。
う~む。帝国海軍の誇りを感じますなぁ。

ではお次は赤レンガのお隣にある、これまたイカした白い建物へ。


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こちらも随分ご立派な建物。
大講堂と呼ばれ、兵学校の入学式や卒業式などで使用されたそうです。


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外壁は瀬戸内の花崗岩を使用してるとのこと。
重厚で気品のある佇まいですが、実はこちら側は正面ではないそうです。


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車寄せのあるコチラが正面入り口。


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では中へ。


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講堂内はこんな感じです。
2000名が収容可能ということでこの広さ。ちなみに夏休み中ということで見学者も多いです。


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ここでも色々と興味深い説明があったはずですが、自分は部屋の隅っこで広角撮影に勤しみます。
やっぱり最低でも2回は来なきゃダメだなぁ。

大講堂での見学を終え、次は教育参考館へ向かいます。


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途中、このように規則的なラインが記された場所がありました。
兵学校校内を歩くときは必ず歩調をとって歩くという決まりがあったとのことで、現在もその訓練のために、このようなマーキングが施してあるんだそうです。


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敷地内にある松なんですが、このようにまっすぐに生え揃ったものばかり。
山に囲まれた湾内という地形上、あまり風が吹かないということでこのようになるんだとか。


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こちらが兵学校の正面玄関です。
さほど大きくもない桟橋が兵学校時代から現在に至るまで、ずっと表玄関としてその役割を担っています。
通常は国賓など重要な人物しか、この桟橋にある表玄関から入校することはできないそうです。


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こちらは昭和13年に建てられた兵学校西生徒館。
現在は海上自衛隊第一術科学校学生館として使われています。
昭和な建物だけあって東生徒館とは趣きが全然違います。


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この建物はなんだったけなぁ。
忘れちゃった・・・。


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こちらが昭和11年に建てられた教育参考館。
ギリシャとかローマとか、そんな雰囲気です。

内部には1万6千点といわれる歴史資料が保管され、そのうち1200点あまりを公開しています。
まさに日本海軍の歴史が凝縮された空間で、見学時間の多くをここで費やすことになります。
館内に一歩入れば、ピンと張り詰めたような空気感。
皆、神妙な面持ちで一点一点をじっくり見学していました。

旧海軍兵学校跡に行ってきました②へ続きます。