長崎歴史文化博物館のすぐ近くにある立山防空壕。
9時30分から17時まで無料で壕内を見学することが可能で、当時の空気を生々しく感じることができる戦争遺産なんですねぇ。

~説明板より~
この長崎県防空本部跡(立山防空壕)は、戦時中、空襲警報が発令されると、長崎県知事らが駆けつけて警備や救護の指揮に当たっていた場所で、壕の中には知事室や参謀長室、防空監視隊本部が配置されていました。
1945年8月9日、知事がこの防空本部に部下を招集させ会議を行おうとした矢先に、原子爆弾がこの壕から約2.7km離れた長崎市北部上空で炸裂しました。

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確認できるのは4箇所の入り口ですが、そのうち一箇所だけは閉ざされています。

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後で内部からも確認できますが、開口部の一部は埋められています。


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ということで、こちらの入り口から入ってみます。


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ちなみにこんな感じです。
内部は連絡通路を介してふたつのブロックに分かれているみたい。
黄色い部分が見学可能ということで、壕全体の半分以上を見ることができるようです。


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防空壕ということで暗闇の中をただ歩くだけかと思いましたが、壕内は程好い照明が設置され当時の遺留品なども展示されていました。
こういう貴重な遺構を通年で管理し公開している長崎県はエライ。


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なんだコレ?
説明板によれば、物資不足のために鉄筋を確保できず木材の構造物を芯にして外側にモルタルを塗って壁を作ったということで、これはその壁の一部とのこと。もちろん木材は腐ってます。
県の防空本部でさえそんなヤワイ構造だったのかぁ・・・。


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メインと通路です。
湿気が多くカビ臭いですが、こういう雰囲気は好みです。
ちなみにゲジゲジとは遭遇しませんでした。


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先ほど見た塞がれていた入り口です。
崩落ではなさそうですが、なぜにここだけ土砂が?

では長官室(知事室)、参謀長室(警察部長室)、通信室、伝令室と巡ってみます。
とはいえ長官室(知事室)は特にコレといって見るべきものもなく・・・

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通信室に来ました。
機器が設置されていた配線の痕跡が部屋のアチコチに見ることができます。


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なんか通信室っていいですね。当時は緊迫感のあるドラマが展開されていたんでしょねぇ。


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ここから先は侵入禁止になっていました。
なので一旦外に出ます。

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今度はコチラの壕へ行ってみます。

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この壕は数m程度しか入ることができませんが、防空監視隊本部があった部屋は伺い見ることが可能です。


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こういった暖色系で灯されると無機質な防空壕でさえ癒しスポットになりそうな気がしてきます。


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ポイント毎にしっかりと説明がなされているので、理解して見学できるというのが嬉しいです。
さすが長崎県です。エライ。